世界の名車が集団でロードを走る!2013秋のツーリング沼津方面


しばらくたつと、高所特有のガスが出始めてきた。前が見にくい。
そうこうするうちに濃霧となり、50mくらいしか前が見えなくなった。安全確認のため各車、減速する。特にタイトなコーナーでは見通しが効かず、突然対向車が出てくるため、気が抜けない。
ようやく、濃い霧の中から大観山パーキングが見えてきて、少しほっとする。みんなが集まってきたが、ヘルメットのシールドや、着ている服は霧のためズブ濡れ状態。
とりあえず休憩も兼ねて、ここで全員の集合写真を撮ることにする。

さて、走行シーン撮影も終わり、再び、ターンパイクのワインディング・ロード! 上り坂を走っているうちに、おや?なんだか、ガスってきたぞ!
これはひどい!前方を走っているバイク達は、大丈夫だろうか? 十国峠の、大観山パーキング・エリアに到着!とりあえず、みんな無事らしい!!


↑クリックすると、更に大きく、皆様の笑顔が見られます。
大観山パーキング、揃って記念撮影の一こま。「はいチーズ!!」(ちと、古いか?!)

カメラマンの鈴木さんが声をかけて、集合写真を撮ったものの、この時数人はトイレ、売店へ行ったりで、写真に写っていなかった人もいるらしい。(この人たちは残念だが、後の祭り!)

しばらく休憩後、熱海峠に向かう。パーキングを出るときは、またかなり霧が出てきた。隊列を作って順番に出発してゆくが、また最後になってしまった。

みんな、一服したので出発だ!全員の、愛車の調子は良さそう!!
おや?また霧ができた像出てきたぞ!気をつけなければ!
出発する時刻になると、ますます霧はひどくなる!これで、本当に大丈夫かなぁ!! 10m先も見えない状態が続いている!どうしよう?先行きが心配だ!

すると、少し行った所で列が止まっている。
「何故?だ」バイクを寄せて、様子を見に行く。と、そのの先には、トライアンフのカフェが路肩に、突っ込んでいる。その先には、もう1人の仲間が、道路にしゃがみこんでいる。仲間の1台が、見通しが悪く、停車中の1台のバイクに突っ込んだらしい!2人とも、見た限りでは、それほどひどい怪我では、なさそうに見えるが・・・・。
しかし、人身/怪我を最優先し、病院に行くことにする。2台をトラックの荷台に積み、先の駐車場で待つ。トラックを運転する店長が、別行動で病院へ向かうことになる。こんな時は、この救急用伴奏トラックの面目躍如だ!もちろん店長には、その負担がかかるが。

と思う間もなく、車列が止まってしまった!何かあったのか? 次のブラインドコーナーで、バイク同士の接触事故!みんな、参ったなあ!!
怪我の度合いが分からないので、、念のため救急車を依頼。店長はトラックで同行! 同時に伴走車に、事故車を積載!バイクは幸い、それほどの損傷ではないよう!


他の仲間は、沼津港を目指し走行を再開、箱根の山を下って行く。まだ霧は晴れないが、下るにつれ次第に視界は良好になる。
一般道に入り、前を行くのはメグロだ。このような田舎道と、昭和30年代の、メグロの雰囲気はぴったり!一緒に走っていると、時間の流れも緩やかに感じられる。
こんな一帯感のある風景をみていると、もっとヴィンテージな旧車が欲しくなる!

接触事故のメンバーの心配はあったが、他の仲間は沼津へ向け出発! 田舎道のワンディングロードを、ただひた走る!
隊列が長くなってしまったので、組み直しの小休止。まとめが大変! うーん、きょうもMVは元気だ!空気がうまい!目立ってますよ!
街中へ入っての信号待ち!そのにしても車列が長い! 2列縦隊でもこのありさま!先導は、ほとほと神経が疲れるよ!  
オーバークロスを軽快に飛ばす、衛藤さんの、450デスモ! ようやく沼津の標識が見えてきた!もうひと踏ん張り!


だんだんと市街地に入り、交通量も増え始め、これ程の長い隊列だと、いくつかのグループに千切れ始めてしまう。渋滞が益々ひどくなり、順番も入れ替わって、いつの間にか、またもや最後尾になった。
走っているうちに、前を行くKZ1000のお客様が、突然横道に入り、公園の中を走っているような、林の中を進み始めた。その列に続いて走ってゆく。どうやら抜け道を知っているらしい!
ふと気がつくと、大通りに出た。なんとそこは、目的地の沼津魚港だった!最後尾だったはずが、一番乗りで到着!みんなは、手前のガソリンスタンドで給油中と連絡が取れた。
その後続々と、仲間がやってくる。見る間に駐車場は、年代の古い旧車と、ビンテージバイクで一ぱいになる。周囲の観光客は、目を見張って注目している。

さて市街地に入ってきた。目的地は、もう目と鼻の先! ガスが心細くなってきたので給油ストップ!2人乗りだから余計食うのかなあ?
スタッフの田井も、愛車をいたわっての調整に余念がない! さあ、沼津港に入ってきた!先導車の伊藤工場長、お疲れさん!
 
あっと言う間に、昼食に行ってしまったオーナー達の、残された愛車群!  


「さあ、待望の昼メシだ!!」 予約の“丸天“に入る。ここ沼津漁港では、有名な店で仲間も何人かは、過去に入った経験があるという。
常連のDUCATI 450の、衛藤さんと一緒に、カウンター^へ陣取る。「さて何を食べよう?」思案の末、定番の“海鮮丼”を注文する。新鮮なネタが一杯乗った丼を平らげ、満腹になった。
この丼、なかなか美味である。(と思う!)、店内も仲間一同で満杯状態。早々に食べ終わり、人混みの中のバイクの見張り役を務める。

待望の、本当に待望の、ランチタイム!思わず笑みがこぼれる、倉田氏の娘さん! 本命の海鮮丼を、食した人が多かった!それにしても量は多い!
これも定番の煮付け定食!かかっている煮汁がうまそうだ! さて昼食を終え、みんな満足した後のひととき!やはりバイク談義に花が!


この後BG取材で、それぞれの仲間たちの、バイクと人との交流?写真撮影を始める。
この時点でも、病院へ向かった店長は、まだ来ていない。きっと怪我の検査に、時間がかかっているのだろう!
「大変だろうな。きっと腹も減っているだろう!」と我ながら、申し訳ない気持ちがよぎる。

個人撮影も終わり、今回はアクシデントもあったことなので、早めに解散しよう!ということとなり、帰りの準備を始める。沼津ICへ向かい走りだす。相変わらず沼津市内は渋滞がすごい。がしかし、これほどの台数なら、もうバラバラになるのはやむを得ないと考える!
まあそれも次の集合場所は、海老名SAと伝えてあるので、大丈夫。

ところが東名高速高に入った途端、渋滞がすごい!集中工事期間のため、2車線規制しており、大渋滞の真っただ中!注意を重ね、4〜5名のグループで、連続ですり抜け走行!神経を使いヘトヘトになる。
ようやくのことで、足柄ICに入った。ホット一息入れるが、あまり休憩すると、また渋滞に入るのが嫌になるため、すぐに再度出発!
東名高速の片ルートをふさいで、右ルートの半分だけを逆走する形で、係員に誘導され、やっと海老名SAに到着した。これは長かったし、疲れ果てた。


それでも、バラバラになった仲間たちが、1人また1人と、海老名SAに集まってくる。
しばらく待っていたが、あと数人というところで、時間もそれなりに遅くなったため、やむなく、ここには不在の店長の代わりに、今回の解散のあいさつを行い、とりあえずこれで終わりにする。

店長は、伴走車で病院へ行ったため、伊藤工場長の、締め括りのあいさつ!
「いゃあ、皆さん、お疲れさまでした。あとは流れ解散にしましょう!」  

この海老名SAで、たまたま、リアのパンクに気がついた○氏のMK-Uも、レッカーを手配し、ひと足先に帰った。
徐々に、この大渋滞で、すり抜けしなかった人、できなかった人も到着してきた。
その後タイムトンネルに帰着して、店長たちを待つ。
着いたトラックから、2台のバイクを降ろした。これは明日から修理しよう!


今回は残念であったがアクシデントが起きてしまった。今までのツーリングでは、事故は皆無だったが、今回のようなことは2度と起こらぬよう、気を引き締め、次回は行うことを心に決める。
しかし参加したお客様は、充分楽しんでいただけたようで、「次回も、ぜひ参加したい!」とのお言葉をもらえたのは、気持ちが救われた。



●記事:伊藤工場長 / ※リライト&写真キャプション、全体監修:井上 肇

※TTスタッフからの一言!!※

●田井:皆さん個性も、バイクも色々で、走行もマイペースであり、身近のグループで一緒に走っていたようです。私は古典バイクなので、スピードが出ず、峠の上りなどは焦って、かなり苦しいペースでした。
でも古典的日本車、メグロのSさんもいたため、一緒に走りどうやら完走!ほっとしています。まあ、いろいろなクラシック・バイク車種が混在するのが、タイムトンネルツーリングであり、その点では楽しめました。
しかし、これだけ大勢のマスツーリングは初めてだったため、統率が取れず?今回はやや疲れました。それが実感としての印象です。

●平野:今回は人数が多く、自分はほとんど先導役だったので、初めて参加して走り慣れていない方もいたため、ペースが大変だった。後方の様子などは分かりにくく、途中段々バラけてしまったので、 小田原厚木道路の入り口で、後続車を待ったが台数が多かったため、不審に思ったのか?警察車両が来たためやむなく出発。その後危うくスピード違反で捕まったか?と思ったら、前の乗用車だった。
十国峠では、濃霧に襲われ、追突などの出来事もあり、やはり四十台では多過ぎた模様。次回は反省し、アクシデントなど無きよう、心がけたい。 ちなみに私感だが、沼津の海鮮丼は、うわさほどでもなかった(笑)。

●星川店長:年ごとに参加するお客様が増えて、今年は四十台に!うーん多過ぎるかな?でも、遠方の茨城から参加していただいた、礒部さんご夫妻は、前日の雨の中、ずぶ濡れになってお二人で来て頂き、 タイムトンネル近くのビジネスホテルに1泊し、参加してくれた気迫に敬意を表したい。さらに、もう1組みのカップルは、マッハVで参加頂いた、石田さんご夫妻。タンデムでツーリングの列に同調して走ることは、 だれもが知っている通り、気遣いが必要で、大変気疲れする。
ともあれ、後方のトラックからいつ見ていても、楽しそうに走って行くみんなの姿は、ツーリングのだいご味を感じる!来年は頑張って、私も・・・・。と思う。
今回は残念ながら、伴奏トラックが大活躍となり、私は沼津漁港の丼は食べられなかったが、うまかったらしい?まあ、次回に期待しよう!!


 
タイムトンネル秋の2013年ツーリング
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ミスターバイクBGに掲載された、取材記事です!!
 
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