昔々、日本各地には”銀の鳩”が飛び廻っていました!!

 そう、天下の新三菱重工が当時生産していたこの銀鳩こと”シルバーピジョン”は、富士重工の”ラビット”と双壁を成す偉大なるスクーターでした。
なぜ偉大なのかって・・・!?それは三菱重工は、かの有名な”零戦”[零式艦上戦闘機]を…!そして富士重工は旧中島飛行機として、”隼”[はやぶさ/陸軍一式戦闘機]を生産していたのは、有名な話でしたから・・・! (ひょっとしたら、この銀鳩、同じ工場で作られたのかも・・・!!) しかも、今回発見したシルバーピジョンは、当時(1960年頃)現役で乗られていた人が、乗らなくなってから、自宅の納屋の片隅にしまい込み、そのまま時が過ぎ忘れてしまったのを、息子さんが大掃除の際に発見、弊社へ連絡をして来たと言う訳で、まさに”タイムトンネル”を地で行く、物語でもあるのです。

★現車はT.T.に展示してありますので、ぜひご覧下さい。(当時の現状そのままの、タイム・カプセル!?です)。

 

当時の自動車ショウに出展された”シルバーピジョン・ピーター110”シャフト・ドライブの斬新なメカニズムと、ゴージャスな外観がスクーターファンの注目を浴びた。

参考資料

新三菱重工業梶@シルバーピジョン ピーター C110

 デザインを一新し、ライバル車の進出に対抗するために生まれたモデル。スクーター人気を生み出す契機にもなった。

●全長1,910 全幅755 全高955 軸距1,400(各mm)
●車重163kg
●空冷4サイクルSV単気筒
●ボア・ストローク62mm×58mm 175cc
●最高出力8.5ps/6,000rpm
●最大トルク1.11kgm/4,000rpm
●最高時速83km
●始動セル 自動変速 タイヤ前後4.00-8