LILAC LANCER LS18 250cc (1959)

 ライラックVツインの基本は、西独のビクトリア・ベルグマイスターを範とし、自社の技術で開発したもの。国産発の66度並列OHV・Vツインは、ボア・ストローク54%スクェアで18.5psを発揮、これを搭載したLS18は59年発売。クランクケースもプロトタイプのビクトリア型から円筒型に変更され、三菱電機が開発したセル・ダイナモが収まる。駆動はシャフトドライブで、随所にライラックの優れた技術が見受けられたマシンであった。