Q1  旧車はもちろん初めてで、バイクの免許も取ったばかりですが、そんな私でも乗って楽しめますか!?(乗れるでしょうか?)
Q2  「クラシック・バイクは壊れやすい!」というのは本当ですか?
Q3  旧車はパーツの入手が困難で、後で困るという話なのですが?
Q4  旧車は現行車に比べて、店頭の値段が高いと思うのですが…?!
Q5  年代の古いバイクは有鉛ガソリンでないと走らないのですか?〔バルブシートの問題。〕
Q6  旧車を買った場合、みんなと一緒にツーリングへ行けますか?
Q7  旧車は現代の高性能オイルを入れれば、もっと性能は向上するのでしょうか!?
Q8  旧車にもガソリンは、ハイオクの方が性能が向上しますか?
Q9  旧車はブレーキが効きにくいと聞きますが、今の交通事情の中で安全性は保てるのでしょうか?
Q10  「盗難の目標に、旧車はされやすい!」と聞きますが、その辺はどうなのでしょうか?
Q11  私は女性で、しかも背が低いのですが〔150cm〕、憬れの旧車に乗れるでしょうか?
Q12  T.T.さんで車検を取得した新規輸入車は、二年後の車検切れの際、普通のバイク屋さんに頼んでも、簡単に車検はパスするでしょうか!?
Q13  個人的な都合でバイクにながく乗らない場合、どのように保管したらよいのでしょうか?

Q1:旧車はもちろん初めてで、バイクの免許も取ったばかりですが、そんな私でも乗って楽しめますか!?(乗れるでしょうか?)

A:旧車にも色々ありますので、確かに旧車ビギナーでは難しいものも中にはあります。ただし、基本的には慣れの問題であるといえます。最近、若い女性の中で「憧れのトライアンフに乗りたいので、免許を取りたい!!」との逆転(正論?)の発想をする方も増えています。そんな方はかえって乗り方の癖もついていない為、入り易いこともありますし、特に英車などの右チェンジ車には、最初から乗ってしまえば、慣れやすいことになります。ただ中には女性ではキックの重いバイクや足付き性、エンジン始動が難しい(コツの問題ですが…)バイクもありますので、その辺は遠慮なくご相談下さい。


Q2:「クラシック・バイクは壊れやすい!」というのは本当ですか?

A:ある意味では、それは当っているとも云えます。もちろん古過ぎる時代のものは、バイク技術が確立されてない時期のものも多く、故障とは隣り合わせで乗っていた時代もありました。
ただし、1960年代頃からはバイク走行も確立されて、性能も一段と飛躍してきており、高速安全走行が可能な時代となって来ました。
ですから、その頃からは、いまのバイクと比べても、単純な諸特性以外にも、旧車のバイクの世界は単純な諸特性の数値だけでは比較できない乗り味!(走行フィーリング)、魅力的なルックス、マシンとしての豪快な鉄の感触(だからアイアン・ホースとも言う!)など数々の魅力的なポイントがあります。ですから奥が深い趣味でもあるし、それから得られる喜びも途方もなく大きいのです。


Q3:旧車はパーツの入手が困難で、後で困るという話なのですが?

A:少なくとも英車に関しては、問題はないでしょう。かなりの数の消耗品が、本国イギリス、もしくはアメリカの弊社入手先には、ストックされています。
もちろん、当社にもかなりの数量の消耗パーツ、エンジン部品、外装部品などがストックされています。

日本車に関しましても、当社の在庫パーツ以外、消耗品はまだメーカー純正で入手できますし、たとえそれが、欠品となっていても、海外からのパーツ供給ルートがありますので調達が可能です。
万が一、手を尽くしてもない場合、単品製作か他社のパーツを流用〔あるいは一部加工〕し、対応しています。
その場合、時間はかかりますが、そう言った手間を注ぐことによって、より一層愛着が生まれ、旧車に乗る醍醐味ともいえるでしょう。


Q4:旧車は現行車に比べて、店頭の値段が高いと思うのですが…?!

A:現代の大量生産のラインから生み出された、プラスチックを多用しコストダウンを図ったバイクと比較されるのは、可哀想な気もします。
基本的に旧車の価格は、その希少性、人気度、現代における価値、市場相場、現車のコンディションなどで決まります。
大昔のバイクを、二十〜四十年間、良いコンディションで保持するということは、大変な努力がいることですし、サビだらけで大地に環る寸前の状態のバイクを、レストア〔再生仕上〕するとしたら、殆ど一台を始めから再生産するのと、同じくらい大仕事になるので、コスト的には当然、高くなります。
それでもあとは、あなたの価値観の問題で、惚れ込んだバイクにずっと乗ろうとする意欲と情熱があるならば、愛着も沸くし、日々の生活にも張りが出るのは受け合いです。


Q5:年代の古いバイクは有鉛ガソリンでないと走らないのですか?〔バルブシートの問題。〕

A:もちろん当時のバイクはみな有鉛仕様でした。でも有鉛ガソリンで4000K以上を走行したバイクはバルブシート廻りに鉛のコーティングをされた状態が形成されてしていますので、よほど過酷な走りをしない限り、大丈夫と思われます。
〔ある著名なヨーロッパのバイクメーカーも、そのように言っておりますし、弊社でも、これだけの旧車を扱っておりますが、その辺の問題は、今まで生じておりません。〕
どうしても気になる方には、対策用の添加剤を入れる方法もありますが、弊社ではあまりお勧めしておりません。


Q6:旧車を買った場合、みんなと一緒にツーリングへ行けますか?ちなみにみんなのバイクは、新しめの現行車なのですが・・・・!

A:ツーリングに行く皆さんのペースにもよりますが、原則として旧車はユッタリツーリングが基本ですから、あまり早いペースでのツーリングはお薦めできませんを。ただし現行車でもヤマハSRや、Kawasaki W1あたりでしたら、問題はありませんが・・・・!
いずれにせよ、出発前の日常点検、オイルの量のチェック、バッテリーの充電状態のチェックは最重要事項ですので、忘れずに行ってください。
それと一日の走行距離があまり長くて、負担になるような行程はできるだけ避けるのが賢明です。
それよりも、旧車に乗っている仲間を増やし、旧車同志のツーリングを行った方が、趣向も共通し話題も弾むため、より一層楽しさも増すようです。
弊社でも、旧車仲間同志のツーリングを、近い将来には企画していますので、その時はまたHPなどで告知しますので、奮ってご参加ください。


Q7:旧車は現代の高性能オイルを入れれば、もっと性能は向上するのでしょうか!?

A:旧車の中でも特に英車などは、比較的ロングストロークエンジンが多く、高性能な化学合成オイルを入れても、必ずしもその性能を発揮できるとは限りません。むしろ「害あって益なし!」の面の方が多いと思います。
何故なら、浸透性の高いオイルは、当時の材質を使った各部のパッキンやガスケットのすき間に浸透し、それがオイル洩れの原因になりかねないからです。
ですから、比較的粘度の高い鉱物油を入れることをお勧めします。弊社では銘柄でいえば、B P/ユノカルあたりを推奨しています。〔むろん車種によっても異なりますが、一応の目安です。〕


Q8:旧車にもガソリンは、ハイオクの方が性能が向上しますか?

A:一見そういう感じにも思えますが、'50−'60年代の旧車では高回転エンジンが少ないために、基本的にはレギュラーガソリンをお使いください。〔高年式の旧車、例えば'70年代以降のマルチエンジンの日本車などでは、また条件が違いますが・・・・!〕点火時期その他も弊社では、レギュラーを基本として調整しております。それを使用した方が回転も安定し、相対的な性能も発揮できるようです。
まあ、そんなに焦らず急がず、ユッタリズムの旧車の旅を楽しみませんか!?


Q9:旧車はブレーキが効きにくいと聞きますが、今の交通事情の中で安全性は保てるのでしょうか?

A:車種にもよりますが、通常の走行状態であれば、さほどの問題は起きていないようです。むしろバイクの整備状況、乗る人の心構えなどでその辺は解決できる問題のようです。
例えば、通常より意識的に車間距離をとる、乗る前に日頃のブレーキ点検を怠らない、などですが旧車に乗ると、あまり過激な走りをしなくなるため、かえって安全!という方も中にはいらっしゃいます。
要は、その人の気持ちの持ちようと、常日頃の安全運転に対する心掛け、ではないでしょうか!?


Q10:「盗難の目標に、旧車はされやすい!」と聞きますが、その辺はどうなのでしょうか?

A:一概に旧車だからといって、すべて盗難の目標にされるとは限りません。いわゆる暴走族のターゲットを
にされやすいバイクというのはあります。例えば、GS400/GT380/KH250〜KH400/CB400F、あたりは要注意といえます。
その辺のバイクは、シートをかけてできる限り見えないようにする、U字ロックをダブルに掛ける、ガレージの奥にシートを被せ目が目立たないように置く、盗難防止装置をつける、などの方法がありますが、プロの窃盗団にかかれば、まずどんなことをしても無理でしょう。
ただ、暴走族ぐらいは防げると思いますが………!
弊社では万が一の盗難のための盗難保険にも対応し、〔これが受けられる二輪販売店は、現在殆どありません。〕一年限定でお受けしていますが、何はともあれ日頃の用心に越したことはないと思います。


Q11:私は女性で、しかも背が低いのですが〔150cm〕、憬れの旧車に乗れるでしょうか?

A:これは旧車に限ったことではないのでしょうが、車種を選べばそれなりに乗れると思います。
シートのあんこ抜きなどでも、ある程度は対応できますが、せっかくの流麗なラインが崩れますので、弊社ではお勧めはしていません。
むしろ、乗り慣れるのが先決と思います。弊社のお客様の中で、男性でも躊躇するような「こんな難しいバイクにあの人が・・・!」と思う女性もいらっしゃいますが、そんな女性にはスタッフ一同、尊敬してしまいます。
女性に対しては弊社のスタッフはみな親切であり、納車の際にも乗れるようになり安全にお帰り頂けるようまで、店舗の裏の道路での、きめ細やかなレクチャー/ご指導を行っています。
〔男性諸氏もひがまないでください。もちろん同様に、懇切丁寧にご指導を行います。〕


Q12:T.T.さんで車検を取得した新規輸入車は、二年後の車検切れの際、普通のバイク屋さんに頼んでも、簡単に車検はパスするでしょうか!?

A:そのバイクが輸入された国別により、右側/左側通行の違いがあり、保安部品/ライトの光軸/ウインカーの有無、他異なる部分があるため、最初の車検時にはそれらを日本の道路交通法に合致させる必要が生じます。
従って、当初の新規車検をパスさせるには技術的に難しい面があるのですが、二年後の継続車検の際には、通常の車検ですので、通常のバイクショップでも車検取得が可能です。
ただし、単に車検を取る以外にも、整備をしなければ〔したい〕箇所がある場合には、そのバイク独特の技術上のノウハウが必要な場合がありますので、弊社の整備工場で車検も取得をすることをお奨めします。前もって、その旨をご連絡ください。時期によっては整備工場が大変込み合うこともありますので・・・・!


Q13:個人的な都合でバイクにながく乗らない場合、どのように保管したらよいのでしょうか?

A:その保管する期間にもよりますが、次の処置が考えられます。

●タンクのガソリンを完全に空にするか、もしくは満タンにする。〔サビ防止のため!〕そのどちらの場合でも、キャブレター下部のストレーナーのドレインを外し、ガソリンをすべて抜いてしまうことが肝心です。〔ガソリンの品質変化による粘性で、キャブが詰まるのを防止。〕

●バッテリー端子のケーブルを外すか、バッテリーを降ろしてしまう。〔乗る際には、あらかじめ再充電する。〕

●車体の下廻り、スポークなど、汚れやすい部分の洗浄と充分な乾燥。サビ防止済、CRCなどを軽く吹いておく。

●冷暗所〔なければ日陰にてシートを被せる〕に極力保管する。〔外装ペイントほかの退色防止。〕

ただバイクは、“生き物”と同じようなところもありますので、「ながく乗らないと、必ず機嫌を損ねます?」かくゆう私なども、そうした経験が多々あり、一度機嫌を損ねると中々元の調子には戻らない場合も生じます。
ですから、少なくとも二週間に一度くらいはエンジンをかけてあげ、できれば少し位でも乗ってあげるのがバイクと共棲する?最良の方法と思われます。〔*以上は、奥様/彼女との問題点の指摘ではありませんので、くれぐれも勘違いなさらないでください。〕


これからまだまだ充実していきます。